はじめに(中学校向け)

はじめに

中学生の皆さんに、本物の郵便はがきを使って「実際の手紙のやり取り」から生まれる心の繋がりをぜひ体験してほしい

 中学校では、2021年度から全面実施される新学習指導要領の教育内容の主な改善事項の一つとして「言語能力の確実な育成」がうたわれています。特に、中核的な国語科において、社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養うことが全学年における目標とされています。
 弊社では、中学校における具体的な言語活動の一助となるべく、2012年度から希望する中学校に「本物の郵便はがき」、「テキスト」、「指導書」などの教材を用意し、生徒の皆さんに、国語や書写などの授業を通じて「手紙のやり取り」を体験していただく郵便教育を支援しています。
 8年目となった2019年度は、全国で約4,870校、約114万人の中学生の皆さんに参加いただきました。
 2020年度におきましても、ぜひさまざまな授業や活動で、「手紙の書き方体験授業」への取組をご検討くださいますようお願い申し上げます。

2020年4月 日本郵便株式会社

手紙の書き方体験授業の経緯

 平成21(2009)年、全国の小学6年生(約120万人)に対して実施された文部科学省「全国学力・学習状況調査」において、はがきの表書きに必要な事柄を書く順序を問う問題の正答率が、67.1%という結果が発表されました。
 この結果について調べてみると、子どもたちが、手紙を書くことを経験する機会が極めて少ないことが分かりました。これは、思いを文字で書いて伝え、やり取りを行うという基本的な言語活動が失われつつあるということであり、小学校の授業の場で、小学生の皆さんに手紙の楽しみ、喜びといったことをしっかりと経験して欲しいという願いから、2010年6月、全国の小学校(特別支援学校を含む)を対象として「手紙の書き方体験授業」を行っていただく取組を開始し、9年目となる2018年度は、全国約13,450校、約321万人の小学生の皆さんに参加いただくことができました。
 そして、2012年度から中学校(特別支援学校含む)でも同様の取組を開始しました。

中学3年生を対象に実施された平成24(2012)年度全国学力・学習状況調査「国語A」で、はがきのあて名を書かせる問題が出題されました。

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